「忙しくて医療機関でがん検査を受けられない。でも、がんば心配」。こんな人は、自宅でがん検査を受けてみましょう。おしっこを郵送するだけで体内のがんを調べることができるのです。今回は日本健康倶楽部塞只支部の郵送がん検査を例に説明します。
申し込みから3日前後で検査キットが届くので、説明書に従って採尿、返送します。 検査は健康保険扱いにならないので、費用は全身のがん検査(尿中ポリアミン検査)で7500円ほど。検査キット到着時に代金引き換えで支払います。検査結果は10日ほどで郵送されるので、申し込みから2週間ほどで結果がわかることになります。
郵送がん検査は、がん組織から分泌される物質[腫瘍マーカー]の有無を、人間ドックなどでは採取した血液から調べるところを、尿によって調べる検査です。血液による腫瘍マーカーは特定のがんを対象としていますが、この郵送がん検査はほとんどのがんに反応します。
尿中ポリアミンの検査結果が陽性ということは、体のどこかにがん組織があることが疑われます。ポリアミンは、タンパク質のもとであるアミノ酸から再合成される物質。細胞が分裂する際に発生するのですが、がん組織は一般の細胞より活発に分裂が進むので、ポリアミンを大量に発生します。そのポリアミンは最終的に尿に排出されるので、尿中のポリアミン濃度が高いということは、がん組織がある可能性が高いわけです。しかし、がん以外でも、妊娠、炎症性疾患、膠原病、再生肝など、細胞分裂が活発に行われている状態なら陽性反応を示すことがあります。陽性の場合は、よりくわしい検査を受けてください。
なお、陰性でも、がんの存在を完全に否定したり、「今後、がんには絶対ならない」と言い切ることはできません。通常の健康診断や人間ドックと併用し、定期的に検査を受けるようにしましょう。
ちなみに郵送検査にはほかに、採尿によって肝臓、胆嚢、豚臓系のがんがわかる尿中遊離型フコース検査、腔内の分泌物によって子宮がんを調べる子宮細胞診検査、喀痰によって肺がんを調べる喀痰細胞診検査などもあります。
企業や地域、学校の健康診断はそれぞれに関する法律に従って行われていて、検査項目も限られているからです。